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勝手口の防犯対策7選!侵入されやすい理由も解説

2024.8.1

空き巣は、玄関だけでなく勝手口からも侵入します。勝手口がある戸建て住宅にお住まいの場合は、勝手口も防犯対策をすることが必要です。

この記事では、勝手口が狙われる理由や、勝手口の防犯性を高める具体的な方法を解説します。一緒に暮らす方の安全と大切な財産を守るためにも、今から勝手口の防犯を強化していきましょう。

勝手口は狙われやすい!対策が必要な理由とは?

勝手口は狙われやすい!対策が必要な理由とは?

警察庁のデータによれば、一戸建て住宅の場合、玄関以外の出入り口が侵入口になるケースは15%以上(その他の出入り口15.4%、非常口0.1%)と、高確率で勝手口が侵入口になっていることがわかります※。

勝手口が侵入者に狙われる理由としては、次の3つが挙げられます。

  • 玄関ドアよりもシンプルな構造のことが多い
  • 人目につきにくく家の中をのぞきやすい
  • 防犯対策がおろそかになりがち

それぞれの理由について見ていきましょう。

玄関ドアよりもシンプルな構造のことが多い

玄関ドアは二重ロックやピッキング防止機能がついたものを選んでも、勝手口のドアはシンプルな構造のものを選ぶ方は少なくありません。

勝手口は、ごみを出したり食料品を運んだりする際に使うことが多く、使い勝手のよさを重視する傾向にあり、開閉しやすい単純な構造のドアや鍵がひとつしか付いていないものを選びがちです 。結果として、侵入者に狙われやすくなってしまいます。

人目につきにくく家の中をのぞきやすい

住宅の前部分に設置されている玄関とは異なり、勝手口は人目につきにくいところにあることが一般的です。

そのため、侵入者がこじ開けていたとしても、周囲からは気付かれにくい傾向にあります。つまり、侵入者にとっては、勝手口は侵入しやすく退出しやすい場所といえるのです。

また、玄関にガラスなどの透ける素材を使う方は多くありませんが、勝手口のドアのほとんどにはガラスや透けるタイプの素材が使われています。中をのぞいて、不在であることを確かめてから侵入する手口も少なくありません。

すりガラスは一般的なガラスと比べると中をのぞきにくいですが、人影は見えるため、気配を確認することは可能です。鉄などの透けない素材と比べて、安全とはいい切れません。

防犯対策がおろそかになりがち

勝手口は玄関と比べると、防犯対策が十分とはいえないことが多いです。出入りが少ないことから、鍵の閉め忘れも多く、出入り自由になっている時間も多いのではないでしょうか。

また、ドアの構造もシンプルなものが多いため、空き巣に防犯対策ができていないと思われ、侵入口として選ばれやすくなっています。

勝手口の防犯性を高める方法7選

勝手口がある一戸建てなら、勝手口から侵入される可能性は十分に想定されます。勝手口の防犯性を高めるための方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

1. しっかり戸締りする

当たり前のことですが、戸締りは大切です。戸締りせずにいると、いつ侵入者が入ってくるかわかりません。

勝手口も玄関と同じく、施錠せずに開けっ放しにしているのは危険です。玄関よりも出入りが目立ちにくいため、侵入者にとってはちょうどいい出入り口になってしまいます。

2. 防犯フィルムを貼る

防犯フィルムとは、窓を割れにくくするフィルムです。耐用年数は約10年のため、定期的な貼り替えは必要ですが、ガラス全体を交換するよりも安価に防犯を高められるので、貼ってみてはいかがでしょうか。

建物への侵入犯罪を防ぐために設立した官民合同会議では、各建物部品の基準防犯性能試験を行い、「侵入までに5分以上の時間を要する」などの一定の防犯性能があると評価された建物部品(防犯建物部品)を公表しています※。

勝手口のドアだけでなく、付近にガラス窓がある場合も、防犯フィルムを貼ることがおすすめです。簡単には割れにくい状態にすることで、侵入を防ぎましょう。

なお、国が防犯フィルムと認めているのは350ミクロン以上の厚みのあるものです。

3. 防犯ガラスに交換する

さらに割れにくさを追求するなら、防犯ガラスへの交換も検討しましょう。

一般的に単板ガラスよりも複層ガラスが割れにくいとされていますが、複層ガラスはあくまでも断熱性や遮熱性を高めるものです。防犯目的で複層ガラスを選ぶ時は、外側が防犯ガラスとして認定されているものを選びましょう。

防犯ガラスとして認定されている複層ガラスなら、割られた時も破片が飛びづらく、けがをするリスクも軽減できます。

なお、防犯効果が認められると、防犯建物部品共通標章である「CPマーク」が付与されます。CPマークが付与れるような防犯ガラスの設置が好ましいでしょう。

4. 補助錠を取り付ける

すでに付いている鍵以外に補助錠を取り付けることで、侵入されにくい勝手口になります。

なお、国土交通省でも「防犯に配慮した共同住宅に係る設計指針」において、侵入などの被害に遭いにくくするために補助錠を設置することを推奨しています※。防犯ガラスと同じように防犯建物部品(CPマーク付き)の鍵を使用するとより安全に近づくことができます。

補助錠を設置する時は、本錠から20~30cm離してください。割った部分から手が届かないため、補助錠の存在に気付かれにくくなります。

また、高い場所や低すぎる場所などの不自然な姿勢にならないと施錠できない場所を選ぶこと、ガラス窓から手が届かない場所を選ぶこともポイントです。

5. 周囲に防犯砂利をまく

勝手口の周りに砂利をまいておくと、歩くだけで音がするため、不審者が近づいた時に察知しやすくなります。防犯性を高めるため、特殊加工がされているガラス素材で大きな音が鳴る防犯砂利も検討できます。ただし、普段の出入りの音も大きくなる点に注意しましょう。

また、砂利には様々なカラーがあります。家のイメージにあう砂利を選べば、防犯性を高めつつ、おしゃれさも高められます。

6. センサー付きライト・防犯カメラを設置する

人感センサー付きのライトや防犯カメラを設置するのもおすすめです。防犯性を高められるだけでなく、防犯対策をしていることを侵入者にもアピールでき、侵入を抑制する効果も期待できます。

7. ホームセキュリティーに加入する

ホームセキュリティに加入するのもおすすめの方法です。AIやIoTなどの技術を活用した防犯サービスなら、外出先から電気を点けたり、カーテンを遠隔操作したりすることで防犯対策ができます。

また、室内カメラやセンサーなどを導入すれば、外出中も子どものみまもりが可能です。子どもだけで留守番をすることがあるご家庭も、ホームセキュリティーの加入を検討しましょう。

「MAMOLEO」の新しい防犯みまもりサービスで家族の安全を守ろう

MAMOLEOは、IoT機器とスマートフォンアプリを使用した、新しい防犯みまもりサービスをご提供しています。スマートフォンで映像を確認しつつ、トラブルが起こった時の駆けつけサービスもあり、防犯強化にお役立ていただけます。

ベーシックプランであれば月々2,200円(税込)でご利用いただけ、お客様のニーズにあわせてオプションサービスを付加していただけます。

ベーシックプラン

初期費:3,300円(税込)
月額利用料:2,200円(税込)

  • IoT機器により、宅内のみまもり・安全を確保できる
  • 自宅への依頼駆けつけサービス(年1回・最大30分無料) など

基本セットの開閉センサーを窓やドアに取り付ければ、不審者侵入の検知が可能です。自宅カメラと連動させればカメラのオン・オフも自動にでき、外出先からでもご自宅の防犯対策を実施していただけます。

オプションサービスのGPSタグ※をご利用いただくなら、外出中のお子さまのみまもりも強化できます。家の中と外をトータルでみまもるMAMOLEOを使って、お子さまやご家族の安全確保にぜひ役立ててください。

  • ※ 「GPSタグ」は、月額料金1,100円/台(税込)でご利用いただけるオプションサービスです。

まとめ

勝手口は侵入されやすい場所でありながらも、玄関と比べると防犯がおろそかになりがちです。また、勝手口にはドアだけでなく窓が付いていることもあるため、さらに侵入しやすい条件が揃っています。

防犯ガラスや防犯フィルム、補助錠などを使って、勝手口の防犯を強化してみてはいかがでしょうか。紹介した防犯アイデアも参考に、安心して暮らせる家づくりを進めていきましょう。

  • 記事監修 京師美佳
  • 記事監修 京師美佳

    記事監修

    防犯アドバイザー・防犯予知アナリスト

    京師 美佳

    2001年3月に鍵の資格を取得。町の鍵屋さんではなく、トータル防犯アドバイザーを目指し、セキュリティ企業へ就職。法人営業部の責任者を務める中、2002年10月防犯設備士取得。その後は、防犯ガラスメーカーに勤め、セキュリティ事業部長、そして防犯アドバイザーとして、防犯診断や電話での相談受付、セミナーなど、幅広く活動を行う。2005年5月独立。京師美佳セキュア・アーキテクトを設立し、2009年11月には一般社団法人全国住宅等防犯設備技術適正評価監視機構理事に就任し、現在も講演、テレビ、新聞、雑誌など、多方面で防犯の啓蒙活動を展開中。

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