小学生でも痴漢の被害に注意!電車やバス通学時にできる対策を解説
2024.8.1

テレビや新聞などで痴漢被害が報じられることがありますが、「警察白書」が公表しているデータによると、小学生がターゲットにされるケースもあるので注意が必要です。
小学生の保護者は「どのような対策をとるべきか」とお悩みの方もいるかもしれません。
そこでこの記事では、小学生の保護者に向けて、電車やバスの通学時に痴漢から子どもを守る(被害に遭うリスクを低減する)方法について詳しく解説します。
痴漢とは?
痴漢とは、合意なく他者の身体を触ったり、自らの身体を露出したりする行為です。
なお、痴漢行為は犯罪(刑事罰の対象)です。具体的には、不同意わいせつ罪や公然わいせつ罪、器物損壊罪、迷惑防止条例違反などに該当します。
小学生が痴漢の被害に遭うケースもある
令和5年版「警察白書」によると、2018年から2022年までの5年間に発生した13歳未満に対する痴漢被害(強制わいせつ罪と公然わいせつ罪の被害件数)の推移は、以下の通りです。
年次 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 |
---|---|---|---|---|---|
強制わいせつ罪 | 773件 | 731件 | 708件 | 748件 | 769件 |
公然わいせつ罪 | 71件 | 72件 | 59件 | 90件 | 58件 |
毎年、強制わいせつは700件台、公然わいせつは50件台後半~90件程度の被害が報告されています。女子だけではなく男子も被害に遭う可能性があるので、男女問わず痴漢対策を講じなければなりません。
なお、2023年7月13日に、「強制わいせつ罪」は「不同意わいせつ罪」へと名称変更されました。
電車やバス通学中の痴漢被害から小学生を守る方法
ここでは、電車やバス通学中に小学生を痴漢被害から守る方法を紹介します。
- 混雑している時間帯に電車やバスに乗せない
- 姿勢に気を配るように指導する
- 1人で夜道を歩かせない
- 防犯アプリをインストールして犯罪発生情報を把握する
- 防犯ブザーを携帯させる
- スマートフォンのGPS機能やGPS機器などを活用する
各方法に関して詳しく説明します。
混雑している時間帯に電車やバスに乗せない
痴漢は、朝7~9時(通勤・通学で混雑している時間帯)に被害に遭うケースが多いとされています。混雑している時間帯を避けるか、保護者が子どもを学校に送り届けることも検討しましょう。
どうしても電車に乗る必要がある場合は、出入り口付近や連結部分は被害に遭うリスクが高いとされているため避けましょう。女子であれば、女性専用車両への乗車も選択肢の一つです。
姿勢に気を配るように指導する
痴漢加害者は、大人しそうに見えるタイプを狙う傾向があります。背中を丸めて縮こまっていると狙われやすくなる可能性もあるので注意しましょう。
背筋を伸ばして毅然とした態度・表情をしていると、自信があって気の強いタイプに見えるため、被害に遭いにくくなります。保護者は子どもに対し、姿勢に気を配るよう指導しましょう。
1人で夜道を歩かせない
電車やバスを降りた後に夜道を歩く必要がある場合は、街灯が設置されていて明るい道や、交通量の多い道を選ぶように伝えてください。
なお、夜間は遠くまで見渡せないため、周囲の音にも注意しなければなりません。聞き取りにくくなるイヤホン・ヘッドフォンなどは使用しないほうが良いでしょう。
防犯アプリをインストールして犯罪発生情報を把握する
警視庁の「Digi Police」、大阪府警察の「安まちアプリ」など、防犯アプリをインストールしたスマートフォン端末を携帯していれば、随時、犯罪発生情報が通知されます。
自宅周辺や子どもが通う学校の周辺で不審者が出没した場合は、子どもに注意を促し、電車やバスを降りた後に保護者が付き添うことも検討しましょう。
防犯ブザーを携帯させる
防犯ブザーの携帯も、痴漢被害防止に役立ちます。大音量で警報音を鳴らせば、不審者が怯む効果が期待できます。
防犯ブザーを携帯していない場合は、大声を出して助けを求めるよう指導してください。なお、恐怖で大声を出せないのであれば、小さな声でも良いので周囲に助けを求めるように伝えましょう。
スマートフォンのGPS機能やGPS機器などを活用する
スマートフォンのGPS機能やGPS機器によるみまもりサービスを活用すれば、子どもが電車やバスに乗るタイミングを把握しやすくなります。
サービスによっては、指定した場所を通過すると保護者に通知が届く仕組みになっているものもあります。子どもがいる場所を把握していれば、万が一の事態に対応しやすくなるでしょう。
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- IoT機器により、宅内のみまもり・安全を確保できる
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また、スマートフォンアプリから地域の防犯情報も確認でき、自宅の近くで犯罪情報が入ると通知が届く仕組みになっています。
さらに、GPSタグ※のオプションサービスに加入すると、家や学校などの指定した場所を通過した際に通知を受け取ることができ、電車やバスの通学時に万が一のことがあっても対応しやすくなります。
防犯・みまもりサービスの導入を検討している方は、ぜひMAMOLEOにご相談ください。
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まとめ
成人だけではなく、小学生も痴漢の被害に遭う可能性があります。警察白書によると毎年、13歳未満に対する痴漢被害が多数報告されています。
この記事を参考にして、小学生の子どもが被害に遭わないよう対策を行いましょう。
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記事監修
総合危機管理アドバイザー
三沢おりえ
防犯・防災の総合危機管理専門家。メディア、講演会、セミナー、監修などで活動。企業、自治体、大学向けに行う座学と実技の逃げるための護身術、ダイバーシティ系セミナーやハラスメント対策や防犯、防災指導など、ストレスを最小限抑えた形式で行う講座に定評がある。総合防犯整備士、危機管理士、非常食研究家、元硬式空手世界チャンピオン。日本災害危機管理士機構、日本防犯設備協会、総合防犯士会所属。