空き巣が嫌がる家の特徴7選!侵入口や手段、防犯対策のポイントも紹介
2024.8.1

空き巣に関する噂やニュースを耳にして、自宅が被害に遭わないか心配になった方も多いのではないでしょうか。最近空き巣に入られた方の場合、二度と被害に遭わないよう対策したいと思うこともあるでしょう。
今回は、空き巣対策に役立つ基本情報と空き巣が嫌がる家の特徴、空き巣被害を防ぐための防犯のポイントをまとめて紹介します。
自宅環境や生活習慣に少し工夫を加えるだけで、空き巣のリスクを減らせる可能性があるため、被害を予防したい方はぜひ参考にしてください。
空き巣被害に遭いやすいのは「一戸建住宅」
警察庁「令和4年の犯罪」によると、2022年度に認知された侵入窃盗(空き巣)の発生件数は36,588件でした。中でも最も発生件数が多かった場所は一戸建住宅で、総数は12,071件にのぼります。一戸建住宅に住んでいる方は、特に空き巣被害に注意が必要です。
また、一戸建住宅に比べると件数は少ないものの、アパートやマンションでも空き巣被害は発生しています。集合住宅に住んでいる方も、空き巣への警戒や対策は怠らないようにしましょう。
- 出典:警察庁「令和4年の犯罪」
空き巣の侵入口と侵入手段
警察庁「令和4年の犯罪」によると、空き巣の侵入口として多いのは表出入口や窓です。発生総数36,588件のうち、13,268件が表出入口から、14,106件が窓から侵入されていました。
侵入手段として最も多いのは無締まりで、36,588件中14,349件を占めます。次いでガラス破りの10,290件です。
2022年度の空き巣の発生総数のうち、3分の1以上は鍵のかけ忘れが原因となっており、玄関や窓にしっかりと鍵をかけるだけでも、空き巣被害のリスクは減らせる可能性があります。
- 出典:警察庁「令和4年の犯罪」
空き巣被害が発生しやすい時間帯・時期
空き巣被害が発生しやすい時間帯は、仕事や学校などの都合で住人が外出しやすい10時~16時ごろです。また、夜勤や趣味の外出などで夜間の不在が多いことを知られている場合、夜間の外出時を狙われるケースもあります。
また、家を空けやすい大型連休や、お年玉や買い物で自宅に現金が増えやすい年末年始・クリスマスなどにも被害が増える傾向があるため、注意が必要です。
空き巣が嫌がる家の特徴7選
空き巣が嫌がる家には、以下のように様々な特徴があります。
- 玄関に補助鍵がある
- 窓に防犯フィルムや補助鍵が取り付けられている
- 庭や通路に防犯砂利が敷かれている
- 防犯カメラやセンサーライトが設置されている
- 侵入口付近に死角がない
- 近所付き合いがある
- 犬を飼っている
以下の見出しでは、それぞれの特徴をさらに詳しく見ていきましょう。
1. 玄関に補助鍵がある
玄関に補助鍵が付いている家は、空き巣被害に遭いにくい傾向があります。ひとつのドアに対して2個の鍵が付いている「ワンドア・ツーロック」状態の家は、鍵がひとつしかない家より侵入に時間がかかるためです。
玄関での鍵開けに時間がかかると第三者に目撃されるリスクが上がるため、空き巣も侵入を諦めやすくなります。また、玄関の鍵自体をディンプルキーのようなピッキングしにくい鍵に交換することも、空き巣対策として有効です。
2. 窓に防犯フィルムや補助鍵が取り付けられている
窓に防犯フィルムがある家も、空き巣に入られにくいでしょう。防犯フィルムとは、窓の外側に貼り付けると、ハンマーなどで叩いてもガラスが割れにくくなるフィルムのことです。
万が一ガラスが割れても大きな音がして人目に付いてしまうため、空き巣がガラス破りによる侵入を諦めやすくなります。また、窓の防犯対策としては、補助鍵を付けて鍵を開けられにくくすることもひとつの手です。
3. 庭や通路に防犯砂利が敷かれている
庭や通路に防犯砂利を敷くと、不審者の侵入時に、足音や異変に気付きやすくなります。防犯砂利は普通の砂利より粒が大きく、一目で防犯用であることがわかるため、空き巣も侵入をためらいやすいでしょう。
防犯砂利は、玄関や侵入しやすい位置にある窓、勝手口などへのとおり道となる場所に敷いてください。
4. 防犯カメラやセンサーライトが設置されている
防犯カメラに映れば顔や身元がバレるうえ、犯行の証拠も残ります。そのため、防犯カメラやセンサーライトが設置されている家も、空き巣に狙われにくいでしょう。
また、センサーライトが点灯して周囲が明るくなると、犯行が人目に付きやすくなり、空き巣にとっては望ましくありません。防犯カメラやセンサーライトは、玄関やカーポート、ベランダなど、空き巣が侵入時にとおりやすい場所に設置しましょう。
5. 侵入口付近に死角がない
玄関や勝手口、窓などの主な侵入口付近に死角がない家は、犯行が人目につくリスクが高く、空き巣のターゲットにされにくくなります。
荷物やゴミを置いたり、樹木や垣根、塀などで囲ったりすると死角ができてしまうため、侵入口付近は見通しの良い状態に整え、余計な物を置かないことを意識しましょう。
6. 近所付き合いがある
近所付き合いが活発な地域では、空き巣が犯行を行いにくくなります。立ち話をするような間柄の近隣住民がいれば、不審者が家の住人でないことがすぐに分かり、犯行後に目撃証言をされるリスクも高まるためです。
対照的に、不特定多数が通行するエリアにある家は、犯行が人目に付きにくく人混みに紛れて逃走もしやすいため、空き巣に狙われやすい傾向があります。自宅の防犯対策として、可能であれば近隣住民とも交流を持っておきましょう。
7. 犬を飼っている
知らない人に対して吠える犬を飼っている家では、空き巣被害のリスクを抑えられる可能性があります。空き巣は、犬が吠えればすぐに異変を察知されるため、犬のいる家に侵入するのを避けることもあるでしょう。
ただし、防犯目的で犬を飼うのであれば、しっかり訓練させて飼うようにしましょう。
空き巣が嫌がる家にするための3つの防犯ポイント
日々の習慣に少しの工夫を取り入れるだけでも、空き巣の被害リスクは減らせます。以下の見出しでは、空き巣が嫌がる家にするための防犯のポイントを3つ見ていきましょう。
1. 郵便物はこまめに回収する
郵便物は、気付いたらこまめに回収しましょう。郵便物や新聞がポストからはみ出している家は、不在の時間が長いと判断され、空き巣に狙われやすくなります。
先述のとおり、空き巣は表出入口や窓から侵入するケースが目立ちます。郵便物が溜まっていて不在とわかる家は、鍵を閉めていてもガラス破りなどの手口で侵入されやすくなるため注意しましょう。
やむを得ず長期で家を空ける時は、郵便局の一時預かりサービスや転送サービスの利用も検討してみてください。
2. 外出時に洗濯物を干さない
外出時は、洗濯物を見える場所に干さないよう注意しましょう。急に雨が降った時や夜遅くに洗濯物を干したままだと、不在であることが空き巣に知られてしまいます。
また、洗濯物の数や種類から家族構成や帰宅時間などを予測できる点にも要注意です。家族全員が不在の時間帯を知られると、玄関や窓から簡単に侵入されてしまいます。
特に長時間の外出時や悪天候が予想される日は、部屋干しなどで対応してみてください。
3. マーキングに注意する
玄関や郵便ポストに覚えのない記号が書かれていたり、シールやテープなどが貼られていたりする場合、空き巣が下見の際に付けたマーキングの可能性があります。
空き巣は、家族構成や留守の時間帯などの情報を仲間内で共有するために、ターゲット候補となる家に目印を残すことがあるためです。
家に出入りする際は周囲に不審な点がないかをこまめに確認し、マーキングの可能性のあるものを見つけたら、すぐに消して警戒していることをアピールしましょう。
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まとめ
空き巣が嫌がる家には特徴があり、適切に対策することで空き巣のリスクを減らせます。また、郵便物を溜めない、洗濯物を干しっぱなしにしないなど、不在を空き巣に悟られないための工夫を取り入れることも大切です。
空き巣被害に不安がある方は、ぜひ今回の記事を参考にして、できることから対策に取り組んでみてください。
また、本格的に空き巣対策をするなら、家の内外の安全をサポートする防犯みまもりサービスの利用もおすすめです。
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記事監修
総合危機管理アドバイザー
三沢おりえ
防犯・防災の総合危機管理専門家。メディア、講演会、セミナー、監修などで活動。企業、自治体、大学向けに行う座学と実技の逃げるための護身術、ダイバーシティ系セミナーやハラスメント対策や防犯、防災指導など、ストレスを最小限抑えた形式で行う講座に定評がある。総合防犯整備士、危機管理士、非常食研究家、元硬式空手世界チャンピオン。日本災害危機管理士機構、日本防犯設備協会、総合防犯士会所属。